みちこの幕末日記

   世に生を得るは事を成すにあり。

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Monthly Archives: 4月 2007

さて、先日、四国は金毘羅宮に行きましたら、「冷泉為恭展」をしていました。

冷泉為恭は近年急激に注目され始めた江戸時代末期に活躍した”復古大和絵”の
絵師で、幕末の暗殺史に残る『冷泉殺し』として42歳の若さで殺された悲劇の
画家です。なかなかの腕のある人でした。ほとんどが金刀比羅宮に所蔵されています。
以下、作品をご覧下さい。
http://www.konpira.or.jp/museum/houmotsu/permanent/section/tamechika.html

地元の岡山城では、「幕末維新を駆け抜けた岡山の人々」が5月6日まで
開催されています。早速、見学して来ました。

神戸事件切腹の図、これカネテツデリカフーズの所蔵品なんですね。
カネテツは神戸・本店、地元で起こった事件ですから、関心があったので
しょうか。それと、ペリー艦隊の様子を描いた絵巻物、個人所有でした。
すごい物をお持ちなんですね、どなたか知らないですが・・。

幕末には岡山でも、いろいろと事件があったのですね。
私は倉敷に住んでいますが、倉敷美観地区のあるお寺には奇兵隊の
残党が入り込んで刀創(キズ)を残しています。時々、見に行くのです。

1853(嘉永6)年、ペリー率いる4隻の黒船来航を契機に、
日本は動乱と変革の時代を迎えます。
岡山藩では尊王攘夷の立場を明確にすべく水戸藩の徳川斉昭の子茂政を藩主とし
て迎えました。やがて王政復古の大号令後、東征軍に参加の命令が出されますが、
第15代将軍慶喜の弟という苦しい立場にあった茂政は、章政を藩主に迎え自ら
は隠居し、討幕への立場を鮮明にしました。

 また、佐幕派の備中松山藩では老中を2度務めた板倉勝静が陽明学者山田方谷を
登用、藩政改革を成功に導き、将軍慶喜を補佐して大政奉還にも努め、最後まで
幕府のために尽力しました。

 本展覧会では、岡山藩を脱藩し維新の魁となった天誅組総裁藤本鉄石ら
尊王攘夷運動に身を投じた人々をはじめ、攘夷、開国と揺れ動く幕末、維新期の
岡山の人々に焦点をあてて紹介します。

開催期間 平成19年3月17日(土曜)~5月6日(日曜)午前9時~午後5時
休館日 開催期間中は無休
会場 岡山城天守閣特別陳列場
お問合せ 岡山城事務所 086-225-2096
主催 岡山市、社団法人岡山市観光協会、山陽新聞社
後援 岡山県、岡山県教育委員会、岡山市教育委員会、岡山県郷土文化財団、
NHK岡山放送局、山陽放送、TSCテレビせとうち、oniビジョン
入場料   個人 団体

大人(15才以上) 800円 640円
小人(5~14才) 400円 320円
※団体は30名以上です。
主な展示品 山田方谷「竹虎」揮毫奉納額(木山神社蔵)
嘉永六癸丑六月亜墨利加船相州浦賀表江渡来之図(個人蔵)
坂本竜馬 三行遺墨(渡辺美術館蔵)
中岡慎太郎 二行遺墨(渡辺美術館蔵)
藤本鉄石 手紙扁額(個人蔵)
板倉勝静 肖像画(高梁市蔵)
岡山藩農兵隊の旗(個人蔵)
熊田恰血染めの助命嘆願書(個人蔵)
天誅組盟主 中山忠光 肖像画(中山神社蔵) ほか
※展示品は、展示替え等のため変更となる場合があります。

さて、今年の夏、TBSで浅田次郎の 『輪違屋糸里』がドラマ化される
そうです。

原作は、芸妓・糸里の視点から見た新撰組もの、主に芹沢鴨 粛清、
芹沢を悪役としない、芹沢擁護派の話です。
もう、読まれましたか?

キャスト
糸里役-上戸彩、
土方歳三役-伊藤英明
中村獅童が芹沢鴨か??  まだ未定だそうです。
実年齢に近い若い出演者達ですね。

木村幸比古さんの新書の新刊が出ていたので買って来ました。

2006年秋、NHK 、龍馬暗殺の黒幕は誰か、で、視聴者に
問いかける番組があり、研究者は史料文献中心主義のあまり、
文献を繋ぎ合わせるだけの評論ばかりで、むしろ時代に即した
解釈が必要なのではないかという一念から、本書を著すことに
した、、とあります。木村先生の龍馬関係の本はたくさん読みましたが、
新しい違ったスポットライトが当たっているかもと思い
買って見ることにしました。

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龍馬暗殺の謎 (新書)
木村 幸比古 (著)

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価格: ¥ 777 (税込) PHP新書新刊

出版社/著者からの内容紹介
幕末最大のミステリー・坂本龍馬暗殺事件。それは、大政奉還か
ら戊辰戦争へと時代がうねる中で起きた惨劇だった。
当初、実行犯と目されたのは新選組、だがそれを覆す供述で見廻組が浮上。それ
ら幕府側の組織を統轄したのは会津藩である。一方、討幕側の薩摩藩にも陰謀め
いた思惑が見え隠れする。徳川慶喜の処遇を巡って龍馬の存在が目障りとなった
のか? さらに、新史料から、意外な藩の影が浮かび上がる。はたして、真
犯人、そして黒幕とは? 龍馬が駆け抜けた混迷の政局を読み解き、諸説を検証
する。
[目次より]第一章 維新への道:「土佐の国ではあだたぬ奴」/新史料・嵯峨
根良吉意見書/第二章 龍馬暗殺事件の謎:新選組説の謎/近藤勇への嫌疑/薩
摩藩陰謀説の謎/容疑者・今井信郎を助けた西郷隆盛/見廻組説の謎/暗殺か職
務か/諸説の謎/狙われたのは中岡のほうだった?/第三章 見廻組異聞:新
発見・佐々木只三郎の鎖帷子/龍馬を斬った刀