みちこの幕末日記

   世に生を得るは事を成すにあり。

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Monthly Archives: 5月 2008

南雲忠一(なぐもちゅういち) (PHP文庫) (文庫) 星 亮一 (著) 価格: ¥ 820 (税込) 、読みました。

第二次大戦は、幕末維新と重なり合うほどの革命だったと思います。

幸か不幸か、日本人の意識が180度転換した。

太平洋の国々には、日本軍の残骸が至る所に存在し、ニューギニアの海岸に

は、旧日本軍の機関銃がコンクリートでしっかりと固定され、日本に向けて照準

を合わせています。それほど、日本に対してあまり良い印象を持っていな

い、、、分かりますけど。

ですから、太平洋戦争について、全く無謀だと言わんばかりの人が多い。

このような負け戦で、人が通り過ぎようとしている歴史に、私たちを

その場に引き戻し、いかに彼らが悩み苦しみ人生を生きたかという

ことを知らせてくれた、この一冊の存在感は貴重でした。

「ミッドウェー作戦は、山本にとって、戦争終結を賭けた大勝負だった」
「南雲は、神経質になっていた。敵の潜水艦が追いかけてくるような・・」
「すべては後の祭りだった」

アメリカという、戦う相手ではなかった大国と、一戦交え、散っていった。

ミッドウェー戦が鮮やかに再現されていて、読んでいたら銃弾が飛んできそうなほど、臨場感があります。

「どうだ、しっかり生きているのかね」と南雲に質問されているような、そんなぬるま湯に浸りきっている私たちです。

南雲忠一、米沢出身、日本海軍、悲劇の提督。

篤姫展、大阪歴史博物館で、見てきました。、

口語訳をした手紙を、読んで、教育ママタイプだと実感しました。

まるで、家茂はそのママに従う純情な受験生。微笑ましく読みました。

会津藩などに出した徳川再興の書状もあり、(大阪城が横に見えて)、篤姫が淀君とダブりました。

家定、ちょっとおかしい将軍と言われていますが、描いた絵があったのに釘付けになりました。

中央にバランス良く配置され、よく描けています。

ルイ十六世のように、趣味に生きるタイプだったのでしょうね。

他にも、篤姫の愛用品が展示され、小さくて愛らしい陶器の犬や、置物、家定亡き後、

この物言わぬもの達によって、ほっとするくつろぎの時間を紡いだ事でしょう。

今年は、戊辰戦争140周年です。

今年になって、ご縁があり、戊辰戦争研究会会員になりました。
作家の、あの、星亮一先生が主催されておられます。
以下、先生の紹介文です。

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戊辰戦争を多角的に分析、考察するために広く会員を募集します。
官軍、賊軍、会津、薩摩、長州、そういうこだわりは一切ありません、
HPは、以下です。
http://www32.ocn.ne.jp/~jmaieh/boshin/index.htm

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ご参加をお待ちしております。
星先生と言えば、「その時、歴史が動いた」によくご出演なさいます。
7月に、あの松平アナウンサーとまたまた共演されるとか、
幕末維新は熱いですよね。

松平アナウンサーと星がNHK番組出演以来の再共演!!
白河戊辰祭 「戊辰戦争の真実とその心を探る」
 
●平成20年7月27日(日)
   講演会「義に死すとも不義に生きず」
   講師 星亮一
  開場13:00
  講演13:30~14:40
   
   パネルディスカッション「戊辰戦争と白河・東北」
   パネリスト 松平定知氏(元NHKアナウンサー)
  講演14:50~16:40

このGWは、福井県の敦賀に行き水戸天狗党の墓参りをして来ました。

天狗党の乱、

武田耕雲斎を総裁とし,元治元年(1864)11月,同志・長州藩が8・18の政変で京都を追われ、窮地に立たされると、決起します。

京都の一橋慶喜を頼って西上し、追討軍と戦いながら,信州から飛騨,越前国新保に至り,金沢藩に降伏。

幕府は、主だった353人を斬罪。

幕末,一般民衆が歴史の表舞台に登場した最初の事件。

水戸においても武田耕雲斎の家族をも処刑、三歳の孫まで斬首されています。

日本史上例のない大量処刑が行われた事件でした。

敦賀市の来迎寺に墓があります。