岡山津山の新資料館 3月オープン Published 2010年1月24日 | By hosblo01 岡山県の津山と言えば、男はつらいよ、フーテンの寅さんシリーズのロケ地で有名ですが、とてもしゃれた資料館が3月にオープンします。 ■洋学探究 より深く 津山市西新町の旧出雲街道沿いに新しく建設された津山洋学資料館が、3月19日にオープンする。 所蔵品は、同市川崎の旧資料館時代より約1千点多い約7千点。うち350点を常設展示する。全国で唯一の洋学専門資料館として、津山市は新たな観光拠点にと期待している。 新館は旧館の西約700メートル、城東町並み保存地区の一角で、津山藩医・箕作(み・つくり)阮甫(げん・ぽ)の旧宅に隣接して建てられた。鉄筋一部木造の平屋で、約1400平方メートル。2008年4月に着工し、09年5月に完成の後、内部の燻蒸(くん・じょう)や乾燥作業を続けていた。 入り口のプロローグ室、3常設展示室、スポット展示室など正五角形の部屋が続き、最奥に企画展示室がある。総工費は11億1千万円。 展示資料は、津山藩の学者・宇田川家3代(玄随(げん・ずい)・玄真(げん・しん)・榕庵(よう・あん))、箕作阮甫、帝国議会の衆議院初代副議長・津田真道(ま・みち)らの著訳書などが中心。第1展示室は洋学黎明(れい・めい)期、第2展示室は箕作阮甫をメーンに、第3展示室は幕末から明治までの資料を紹介している。 代表的な物には、杉田玄白らが訳した「解体新書」や、玄随が翻訳した日本最初の西洋内科学書「西説内科撰要」、玄真のベストセラー医学書「医範提綱」、榕庵の本格的植物学書「植学啓原」、箕作阮甫が翻訳した「和蘭文典」などがある。 また、企画展示室では期間ごとに約50点を展示する。 下山純正(よし・まさ)館長は「旧館は老朽化などもあって思うような展示ができなかった。新館は大型模型や映像も利用して、わかりやすさを工夫した。近代国家の礎を築いた先人の生き様を見ていただきたい」と話している。 同館はオープンを機に、オランダ・ライデン市にある博物館「シーボルトハウス」と友好提携することにした。同ハウスは、シーボルト(1796~1866)が日本から持ち帰った約800点の浮世絵などを展示する日本博物館。開館行事に合わせ、館長や駐日オランダ大使を招いて調印式を行う予定だ。
いろは丸“復活” Published 2010年1月18日 | By hosblo01 瀬戸内海で乗船中に衝突、沈没した蒸気船「いろは丸」が復活しました。広島県福山市の景勝地・鞆の浦に観光の目玉として就航です。 いろは丸は、全長約54メートル、約160トンの英国製で伊予大洲藩が所有。 海援隊が借り受け、1867年に諸藩に売る武器などを長崎から大坂に向けて運ぶ途中、備後灘で紀州藩の蒸気船「明光丸」と衝突しました。その後、えい航中に鞆の浦沖で沈没しました。 平成いろは丸は全長約22メートル、いろは丸と同じ黒を基調とした船体、19トンと本物より小ぶりで、定員は99人、費用は8千万とのことです。 船内には龍馬の写真や古い操舵輪、コンパスも設置され、レトロな雰囲気が漂い、龍馬が「いろは丸事件」で紀州藩と談判した様子などを写真などで紹介。縦約80センチ、横50センチの特大の龍馬の写真パネルも飾ってあり、ベンチに座って記念撮影ができるそうです。
そこまで似るの、幕末の子孫 シリーズ5、『近藤勇』 Published 2010年1月12日 | By hosblo01 今年もどうぞ宜しくお願い致します。 大河ドラマ「龍馬伝」も始まり、幕末ブームも最高潮ですね。 今回の「そこまで似るの、子孫シリーズ」は、『近藤勇』です。写真の方は、近藤勇生家の第十代ご当主・傍系子孫でいらっしゃる宮川豊治氏です。 近藤勇の本妻との間の一人娘は、勇の兄(宮川音五郎)の息子に嫁ぎました。男の子が生まれましたが日清・日露戦争ですべて戦死し、直系は途絶えてしまいました。また、勇と妾の間にお勇という娘がいましたがその後の消息は不明です。 宮川氏が子供の頃、家には文庫蔵という土蔵がありました。土蔵には和漢の書籍がたくさん納められていたそうです。勇は「史記」や「日本外史」などに親しみ彼の尊皇思想が形成されていったということです。そして、勇が最も信頼し彼の考えを理解していたのが、新撰組隊士の井上源三郎なのには驚きました。私はてっきり土方歳三だと思っていました。 井上源三郎は新撰組一番の年長者でした。それだけに新撰組の要で、鳥羽伏見の戦いで彼が戦死すると、勇・土方、永倉らの主要な隊士は四散してしまいます。井上源三郎という柱を失い、戦う意味もなくした勇は流山で出頭しました。義に照らして自分がとるべき道を選択しました。闘い続けることではなく、「尊皇」という自らの志を貫くために、ここで生を捨てることこそが義であると判断し、出頭を決意したのでしょう。義を取りて生を捨てる、その潔い死に様が、八十の齢を過ぎた今、私の胸を深く打ってきますと宮川氏とおっしゃっておられます。
土方・龍馬になりきって Published 2010年1月6日 | By hosblo01 【函館】函館の新成人の間で、谷杉写真館「写楽館」(美原3、谷杉アキラ代表)が提供している撮影メニュー「サムライスタイル」が人気だ。 土方歳三や坂本龍馬など、幕末に活躍した志士をイメージした格好で撮影する。谷杉代表は「これから社会に出る函館男子に、自分がヒーローだという自信や勇気を持ってほしい」と話している。 同写真館は、土方歳三を撮影した幕末の写真師、田本研造の写真場が前身。谷杉代表は昨年8月、築100年の旧小林写真館(大町2)の館主となり、「レトロモダン」をテーマにしたノスタルジックな風合いの特殊加工撮影を始めた。 写楽館でも「函館らしい撮影メニューを」と、昨年秋から土方歳三の格好で撮るサムライスタイルを始めたところ、若い男性に好評を得たという。今回は成人式に向け、坂本龍馬風のスタイルも新たに加えた。 衣装は小樽や札幌の古道具屋で探したり、京都の呉服屋に注文するなどして集めた。「あくまでもコスプレではなく、その人の個性を生かしたい」と谷杉代表。土方歳三の洋装に革手袋、坂本龍馬の着物にブーツや襟巻きなど、個人の雰囲気に合わせてコーディネートする。写真はパソコンで加工し、シックな色調に仕上げる。 サムライスタイルは年齢や性別を問わず誰でも撮影できる。成人式の記念に土方スタイルで撮影した市内の専門学校生、犬井智仁さん(19)は「照れくさかったけど、気が引き締まる感じがしました」と感慨深げだ。 撮影料は、フォトブック(6ページ)仕立てで1万8千円だが、成人式の記念撮影とセットにすると半額になる。詳細はホームページ(http://www.tanisugi.com)か、写楽館 (電)0138・46・4554へ問い合わせを。