みちこの幕末日記

   世に生を得るは事を成すにあり。

月別アーカイブ

Monthly Archives: 7月 2011

imgf03254e1zikfzj.jpg原田芳雄さんが亡くなりました。
個性派の演技力のある俳優さんでした。
数多くの出演作の中から、やはり「竜馬暗殺」が一番に浮かんできます。
本の中でしかイメージできなかった龍馬が目の前に現れた、衝撃的で斬新な趣向の映画でした。
1970年当時の時代背景を反映したような設定で、学生運動に少しかぶれていた私には時代劇でありながら現代劇を見ているような感じでした。
今見ても新鮮ですね。従来の龍馬像を刷新して、しかも、ええじゃないか、ええじゃないかと踊り狂い、激動の明治維新へなだれ込む幕末の庶民の大きなうねりを大いに感じさせてくれた、
迫力のある映画でした。

 中村半次郎の配下の一人で薩摩藩士、竜馬の暗殺を企んでいた松田優作が頼りなげな役どころ、中岡慎太郎役の石橋蓮司も良かった。
岩倉具視役の山谷初男も、、良い映画は忘れることはないですね。

ありがとう、原田芳雄さん、ご冥福を祈ります。

 

11新島本CIMG1473.jpg

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
新島八重のことを書いた本を探してみるのですが、とても少ないですね。

星先生の作品の中では、「女たちの会津戦争」に八重のことが紹介されています。夫の新島襄について、同志社の成り立ちを調べようと、昔、集めた新島関係本は幾つか持っていました。宗教との関わりで解説されているので、若干、難しいところがあります。

八重の生き方はとても前向きで、どんな困難も乗り越えてゆこうとするその意気込みは私達の共感を呼びます。彼女の生きた明治は封建制度の抜けきらぬ時代でしたから、悪評もたてられました。でも、やっと、その八重にスポットライトがあたりつつあります。
(みなさま、写真にある林洋海先生の新刊書「十二歳の戊辰戦争」をご紹介いたします。楽しく拝読させて頂いております。「あとがき」では戊辰戦争研究会のことが詳しく紹介されています。林洋海先生には、戊辰研の集会にも、度々、ご参加して頂いております。皆様もご購読の程を宜しくお願い申し上げます)