みちこの幕末日記

   世に生を得るは事を成すにあり。

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Monthly Archives: 8月 2011

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翌日は、早起きして、川中島古戦場へ向かいます。長野市内から車で15分程の所にあります。五度にわたって繰り広げられた信玄と謙信の川中島の戦いの中で、永禄4年(1561)の戦いの舞台になったのが八幡原です。ここでの戦いが最も激しく、副将・武田典厩信繁、山本勘助ら勇将が戦死しました。史跡公園の松林の中には古くからの八幡社が静かにたたずみ、境内には信玄・謙信両雄一騎討ちの像や三太刀七太刀之跡の碑、首塚などがあります。素晴らしい公園となっていて、桜の咲く春が見事でしょうね。とても広いので子供たちの良い遊び場所となっています。その中に長野市立博物館があり、長野の古代から時代に則した出土品や資料がきめ細やかに展示されていて、プラネタリウムもあり、素晴らしく充実した内容でした。

6908664_1281664843_76small.jpg8月20/21日と長野を歩いて来ました。
高地の松本から長野へと電車が下っていきます。
その緩いカーブが終点間近のジェットコースターに乗っているようで楽しい気分です。
長野に着くと、すっかり都会になった街に驚きました。

まず、書店の長野駅前・平安堂へ向かいます。
星亮一先生の講演会があるのです。

先生の最新刊「東北は負けない」のお話がたくさん聞けました。
そのP55に、なんと、私の写真が掲載されていて、びっくりしました。

書店に行かれたら、是非、ご覧ください。

(尚、顔は小さくて誰かわかりませんが)

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 演劇集団キャラメルボックスの時代劇シリーズの4年ぶり新作『降りそそぐ百万粒の雨さえも』の公演がスタートしています。


幕末をテーマにしていて、とても気になっていた劇団です。私にとっても、身近な存在となりました。と言いますのは、先日、光人社の「新選組を歩く」を参考にしていますとのメールを頂戴しました。いくつかのご質問もして頂き、きめ細やかな史実に基づく劇作りをされておられると、とても好感を持ちました。
行かれた方の感想をご紹介致します。
「役者全員がパワフルで、作りが細かく殺陣も素晴らしい。濃厚なファンが多く観劇していて、もう皆が皆夢中でした。涙がホロリとする場面もあり感動的でした」とのことです。
 
 慶応4年1月、鳥羽伏見の戦いに敗れた新選組は、船で江戸へ向かう。副長・土方歳三は江戸での再起を叫ぶが、隊士は半減。池田屋騒動の頃の勢いはもはやどこにもなかった、、、新選組の終焉までを描きます。
■東京公演   8月6日(土)~28日(日) サンシャイン劇場
■名古屋公演  9月3日(土)・4日(日)  名鉄ホール
■神戸公演   9月10日(土)~18日(日) 新神戸オリエンタル劇場

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画像は、静岡にあります「浮月楼」前にある碑です。

1869(明治2)年、謹慎をとかれた徳川慶喜は、宝台院から駿府紺屋町の元代官屋敷に移り、この地で生活を始めます。女中部屋を含めて12~13室の住居だったといわれています。
屋敷南側には慶喜が作庭師小川治兵衛に命じて造らせた回遊式の池が広がっていました。これが現在の浮月楼の庭園です。
東海道鉄道が開通するのに先だって、1888年3月6日に慶喜は西草深に転居し、転居後、この屋敷は1889年にいったん静岡市が7,000円で払い下げています。
翌年、野崎彦左衛門、尾崎伊兵衛、森作太郎の資産家3人が購入し、のちに料亭として開業しました。しかし、慶喜の住んだ屋敷は1892年の火災で焼失しました。
この紺屋町屋敷での生活以後、慶喜は写真、油絵、狩猟、自転車など多彩な趣味の世界に生きたようです。
往時の風情を味わいながら、こんな料亭でゆっくりしたいものですね。
「浮月楼」