みちこの幕末日記

   世に生を得るは事を成すにあり。

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Monthly Archives: 11月 2014

今日、通常は非公開の倉敷・大原家本邸を特別に見学させて頂きました。 表の様子はいつもひっそり、簡素で人気もなく静まり返っています。 薄暗い邸内に入って行くと、壬生の八木邸のような土間が現れ、さらに進むと台 所になっています。その台所、壬生の角屋より遥かに大きく立派です。さぞや、昔 は大勢の使用人で賑やかだったのでしょう。外観では窺い知れない壮大な台所。 荘厳な庭には巨大な井戸や石灯籠も何基もあり、すべて苔むし、時代を感じさせ ています。茶室も拝見させて頂きました。商家の極みであった大原家、内部を一 足先に拝見させて頂いて、タイムスリップした気分になりました。

天領倉敷で綿仲買商を営み、幕末には庄屋を務めた大原家の邸宅です。 1795(寛政7)年に主屋が建てられ、その後座敷と蔵が建て増しされました。防 火のために塗られた壁、1階の倉敷格子や2階の倉敷窓、なまこ壁の蔵など、近世 後期の倉敷町屋の典型的な特徴を備えており、1971(昭和46)年には国の重要文 化財に指定されました。下部に細い格子が入る倉敷格子は、外から覗かれないよ うにしながら採光を確保する工夫です。  通常は非公開ですが、来年の三月に特別展があり初めて内部が公開されます。   http://www.danielost.jp/event/

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星亮一 編  11月1日発売   224ページ   定価2000円+税
ISBN978-4-7684-5745-0

維新に抗し、日本史の転回点においてもう一つの日本を作ろうとした男たちの評伝集。佐幕の志士たちもまた、自らの信念に基づいて行動したのであり、薩長、新政府に抗い、朝敵とされてもなおその魂は時代を超え人々の胸を打つ。

[著者紹介・編集担当者より]
幕末の激動に散った佐幕の志士たちを描く評伝。取り上げた志士は会津藩、長岡藩、水戸藩、仙台藩、米沢藩、上田藩といった東~北日本の藩士たちが多いが、桑名藩士、浦賀奉行所与力、幕府旗本なども存在する。京都見廻組、奥羽越列藩同盟や函館戦争、宮古沖海戦といった維新史上特筆すべき動き、戦いについても人物を軸に活写。「朝敵」と呼ばれようとも自らの信念を全うした男たちの熱い魂は、時代を超え読む者の心を掴む。

表紙及び、執筆者紹介欄には、戊辰戦争研究会の名称が入っておりませんが、会員八名の力作揃いです。よろしくお願い致します。