現在、見ることのできる石垣は、秀吉時代の物ではなく、政権を担った徳川幕府により再建された当時のものです。エジプト・ギザの大ピラミッドの積石が1個約2.5トンであるのと比べると、その巨大さがわかります。桜門を越えると正面に現れるのがこの『蛸石』です。石の左手表面に鉄分が滲み出ていて、それがちょうどタコの形に見えるからだそうです。 この蛸石が城内で一番巨大な石で、およそ36畳敷(60㎡)、推定重量130トンと推定されています。厚さが70~90センチほどの板状であるらしく、いずれも予想外に薄い板状に加工されているとのことでした。
