みちこの幕末日記

   世に生を得るは事を成すにあり。

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Monthly Archives: 8月 2015

生谷家住宅は京都市上京区室町通鞍馬口下ルにある国登録有形文化財です。住宅主屋の修理が終わり、10日まで一般公開され、生谷家に伝わる古文書や刀剣、書なども展示されていました。生谷家は青物問屋を営んでいた旧家で号は「万(よろず)や」。天明の大火(1788年)で被災し、2階建ての京町家の住宅主屋は明治初期の建立です。老朽化のため、梁の補強や土壁を塗り替え、そして、庭園を「光臨の庭」と名付けて整備しています。幕末に新選組が発注した刀剣や地租改正の折に出された嘆願書など珍しい史料もたくさんありました。ppDSCN2571

平安神宮のすぐ近く、アール・ヌーヴォー様式の装飾が素晴らしい有鄰館・日本館です。特別公開が行われました。昭和3年に旧加賀藩家老の横山男爵邸の一部を移築したフランス人の設計によるルネサンス様式の2階建て木造建築です。扉や腰板などルイ王朝風の細工が施されています。トンボで意匠が統一された応接室は、ニスを繰り返し塗って研ぎ出された模様が現在も美しい光沢を保っています。今回の公開は、藤原期の木彫仏を安置した仏間や江戸、明治の賢聖の書画また楽器など、近江商人であった設立者自身の祖先の遺品なども特別公開されました。

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