みちこの幕末日記

   世に生を得るは事を成すにあり。

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11月12日に京都国立博物館の「国宝展」を見学して来ました。その時、一番印象に残った物が「金印」です。教科書に載っていますね。福岡市博物館・所蔵のこの金印は、江戸時代の天明年間(1784年)に、甚兵衛という百姓が偶然発見した物です。漢の皇帝が委奴国王に与えた印で、「漢(かん)の委(わ)(倭)の奴(な)の国王」と刻まれています。実際は、土に埋もれていたのではなく、巨石の下の匣(はこ)の形をした中にあったと言われています。金印は限りなく金に近く、22.4Kで中国産の金と推定とのこと。質量108.7g、一辺2.3センチの大きさです。
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日本国内の博物館にはこの金印から型をおこしたレプリカが4点あり、手に取れるくらいの距離で観察すると違いが良く分かるそうです。字の彫り込みと、蛇の鱗を表した魚子(ななこ)とよばれる鏨(たがね)の鋭さが本物とレプリカでは比較にならない。本物のほうがシャープで、文字の彫り込みのミゾは、今しがた彫り上げたような艶(なま)めかしさがあります。中国の歴史書『後漢書』には、建武中元二(57)年に、光武帝が倭奴国王に「印綬」を与えたことが書かれており、この「印」が志賀島で見つかった金印と考えられるのです。金印は古代中国の歴史書に記されたもので単に日本だけの遺産ではありません。同時に発見者や発見場所に謎が多い分だけ、ロマンが香るのかもしれません。福岡市博物館HPより
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