みちこの幕末日記

   世に生を得るは事を成すにあり。

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東京電力の元経営人の無罪判決が出た矢先、今度は関西電力の幹部らが地元有力者から3億円を超える金品の受領があったとされる事件がテレビや新聞紙面で賑わいを見せています。普通、贈収賄罪というのは公務員に適用される罪で、一般の会社の取引で金銭の受け渡しがあっても、これはモラルの問題だけであって罪にはなりません。しかし会社法には会社取締役贈収賄という法律があり、特に公共的性格のある事業に関してはこれが適用されます。電力会社の幹部による今回の事件は衝撃的なニュースであります。
先日の毎日新聞の余録にこんな記事がありました。
“黒船来航の直前のことだ。蘭学を学んだ勝海舟が唐津藩から大砲製造を頼まれ、自ら設計して鋳物業者に発注した。数日後、家に鋳物師が訪ねてきて、持ってきた包みを「お神酒料でございます」 と差し出した。中身を聞くと300両の大金で、1,000両の製作費のうちこの程度を発注者に渡すのがしきたりという。その分は材料の銅の質を落として捻出すると聞いた勝は、怒るでもなく俺は要らんから、ちゃんとした材料を使えと突き返した。この話が当の鋳物師から幕閣に伝わり、勝の出世の道が開けたというから歴史的にも重要な逸話といえる。“
関電の幹部は、勝のようにその金品はどのように捻出したのかも聞かず黙って受け取ったという事です。この関電幹部に処分が下るのか下らないのか分かりませんが、国民が納得する形で終わって欲しいものです。
本日10月7日、戊辰研マガジンVol.24 を発刊致しました。
どうぞご覧ください。

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