みちこの幕末日記

   世に生を得るは事を成すにあり。

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 新型コロナウイルスの影響で全国の学校が一斉休校となり、さらに長期化で学校教育が危ぶまれています。卒業式はもちろんの事、入学式もままならず、このままでは教育現場はどうなるのでしょう。そこで浮上したのが9月入学制の導入。学校のスタートを5ヶ月遅らせて9月からにしてはどうかという意見が出され、物議を醸し出しています。9月導入はメリットもあればデメリットもあります。

 そもそも、学校制度が始まった明治初期からしばらくの間は、日本も欧米などと同じく9月の入学でした。江戸時代は寺子屋、私塾、藩校などは、いつでも入学が認められていましたが、明治になって西洋の教育制度に見習うようになり9月入学が主流になったのです。

 しかし、当時の政府の税金収入の源は農家の米だったため、秋に収穫した米を農家が現金に換えて納税するため、予算編成をしていくには1月始まりでは間に合わず、そのためイギリスのような先進国の会計年度の区切りに合わせ、日本も4月を会計年度の期間に定めたというのが4月年度の始まりとなった理由で、教育現場もそれに合わせたという歴史があります。桜咲く時期に卒業し、そして入学をするという概念を捨て、その時その事態に合わせた選択が必要な時なのかも知れません。緊急事態宣言が延長され、自宅待機の方が多いかも知れません。外出は控え、こういう時こそ読書が一番。

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