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東京オリンピック開会式当日、東京駅ザ・戊辰研マガジン2021年8月号 Vol.46を発刊前では青空に五輪の輪を描くブルーインパルスを一目見ようと広場を埋め尽くした人だかり。そして無観客で行われた開会式も、スタジアムの外は人だかり。オリンピックは世界の祭典、人が集まらないお祭りをしようというのがそもそも無理な話のような気がします。
終盤戦を迎えた東京オリンピックですが、日本のメダル獲得数の記録は日々更新され、テレビ観戦に沸く毎日でありますが、一方、感染者数の記録が急拡大する新型コロナウイルス。
「このオリンピックはコロナ禍という人類共通の危機を乗り越え、その先のより良い未来を作りあげる。サステイナブル・リカバリーを世界とともに歩む出発点」と力を込めて発言した小池都知事でありますが、4千、5千人という感染者数増に唖然としたのではないでしょうか。概にオリンピックが原因とは言えませんが、オリンピックを開催して良かったと喜べる状況にもありません。オリンピックが終わってからどうなるのかが心配です。
さて、本日「ザ・戊辰研マガジン2021年8月号 Vol.46」を発刊致しました。
どうぞご覧ください。
https://boshinken.publishers.fm/
倉敷駅の地下通路、トボトボと歩いていたら、高校生君の書、勇気づけられました!!
●「コロナ後を生きる逆転戦略」 文春新書、人口減少と少子高齢化による衰退をコロナ禍が加速させた。2042年には高齢者が4千万人で多くは一人暮らし。日本という国が老後を迎えている。高齢者向けの新製品を開発して海外に売る。大企業でも副業OKの時代。マンションは賃貸、買うなら戸建て、タワマンは超危険。アフターコロナ時代に今までの常識は通用しない。世界と戦うために何で勝負できるのか、岡山のジーンズの聖地児島など、世界シェアトップを誇る中小企業は少なくない。地元に帰り働く若者も増えている。
●「365日でわかる日本史」清談社、私の画像は、70 ペリー 、107 南三陸町役場 津波後、 149 大阪城 、120 「皇后」 、186 大原美術館、掲載して頂いております。383ページに名前も入れて頂いて良い記念となりました。
●「新型格差社会」 朝日新書、非正規雇用が増え、夫の収入で中流生活を作り出すことが無理となった。コロナ禍でこの傾向が加速、親が子供の教育でお金をかけられなくなった。そのため、日本人の一組当たりの出生率は二人を切っている。満員電車で毎日通勤する必要がなくなり、自宅にいながら仕事ができるようになった。コロナ禍を奇貨として広がった新しい働き方はパンデミック終了後にも定着するだろう。ひきこもり100万人の日本社会、ごく平均的な家庭が低リスクで実戦できる環境を地域が提供しサポートしていけるかがカギになる。
●「資源の世界地図」 日経文庫、日本はのエネルギー自給率は9.6%、世界の主要国の中では極めて低い。再生可能エネルギーが普及すれば、石油などの調達が減りエネルギー安全保障が高まる。脱炭素のカギを握る鉱物資源の確保、資源の重心が石油から鉱物資源へ、石油需要は2019年がピーク、レアメタルで入り込む 中国、いかに中国依存を回避するか、急ピッチで動き出す日本都市鉱山で有数の資源量あり、日本の産業開発に期待。
●「最高の死に方」 宝島社新書、大事なのは、家族との話し合い。やっぱり死ぬなら癌が良い。ただし、治療はしない。意識を失った場合、救急車を呼ばない。1951年、今から70年前、国民の83%は自宅で穏やかに亡くなっていた。
●「ビジネス戦略から読む美術史」 新潮新書、フェルメールの名作「牛乳を注ぐ女」は三年分のパン代だった。オランダの画家はパン屋より多かった。不動産としての「最後の晩餐」、動産としての「モナリザ」、1796年、ミラノに侵攻したナポレオンは「最後の晩餐」をフランスに持ち帰ろうとした。1980年に「最後の晩餐」が世界遺産に認定されたのも、その不動性にある。