Monthly Archives: 6月 2022
栗塚旭さん、お会いしてサインも握手もして頂きました。
ご縁があって三回お会いするチャンスがありました。そのお人柄、温かいお話し
ぶりに心が和みます。だからでしょう、新選組・鬼の副長土方のイメージが
狂うんですよね。
1965年「新撰組血風録」の主役は品川隆二さんに決まっていたのですが、
突然に降板したため急遽、栗塚さんに代役が回ってきたという?、これは驚き
でした。品川さんも素敵な俳優さんですが、土方の役柄とは少し違うような感じ
がしますね。
司馬遼太郎の許可を頂くため、カツラと衣装を付け、司馬遼太郎夫妻の待つ
料亭へと向かいました。栗塚さんの挨拶も終わらぬうち、奥さまが「まー」とにっ
こりされ、司馬先生とうなずき合う?、良いシーンですね。まるでお芝居のワ
ン・シーンのよう、ご夫妻のご満悦ぶりが目に見えるようです。
撮影初日は、いきなり「池田屋」で、取り壊しが決まっている祇園のお茶屋
さんを一軒丸ごと借りての撮影です。派手に壊せると、みんな気合が入り、柱に
斬り付ける、手すりや障子がバリバリ壊されていく迫力のある演技でした。真夏
のシーンなのに冬のロケで、吐く息が白く映ったのはご愛嬌でした。すさまじい
斬り合いをリアルに再現できました。
栗塚さんは「ドラマの土方が28歳で当時の私と同年齢、自然体でアカの
ついていない土方を演じられました。素の演技が、土方の新しいイメージを切り
開いたと自負しています。従来なかった女性ファンも付き、視聴率は30%に達
したようです。映画や舞台より、ずっと格下とみなされていたテレビ時代劇が一
瞬、注目されるきっかけを作ったと評価されました。そして、決定的だったのは、
脚本家・結束信二さんとの出会いでありました」とおっしゃっておられました。

福島と京都で開催されます。京都展(京都文化博物館)は、10月1日(土)から11月27日(日)まで、楽しみですね!
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新選組は、文久3年2月4日に江戸で結成された浪士組を母体とした政治集団で、尊王攘夷の実現を目指しました。会津藩に所属して京都市中の治安維持を担う一方、局長・近藤勇は一橋・会津・桑名(一会桑)勢力の有力な周旋方として政治活動に奔走しました。戊辰戦争では、幕府側に属して最後まで戦い、東北、箱館(函館)へと転戦し懸命に激動の時代を生き抜きました。現代にいたるまで、新選組は小説、アニメ、ドラマ、映画などで、常に身近な存在として描かれ親しまれてきました。
一方で、近年歴史学の分野では新選組やその周辺の調査・研究が進み新たな資料が発掘され、小説などで知られる新選組像とは異なった姿が明らかになってきています。
本展覧会では、これら最新の研究知見を加味しながら、会津、京都という新選組と深く結びついたゆかりの地を舞台に新選組の実像に迫りたいと考えます。